2025.08.25
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転職ブログ#23 【「仕事を辞めたい」が口グセになっていませんか? ――本当に“転職すべき”サインか、ただの習慣かを見極める方法】
目次
はじめに:その「辞めたい」本気ですか?
「仕事辞めたい」
気づけばつい口にしていませんか?
社会人であれば多くの人が一度は言ったことがあるでしょう。
残業続きで疲れ果てたとき、理不尽な叱責を受けたとき、努力が報われないと感じたとき──
心がすり減った瞬間に「辞めたい」という言葉は自然と浮かびます。
しかし、その「辞めたい」には大きく分けて2つの意味が含まれています。
・本当に転職を検討すべき危険信号としての“辞めたい” ・口グセや一時的な愚痴としての“辞めたい”
両者を混同してしまうと後悔の多いキャリア選択をしてしまいかねません。
勢いだけで会社を飛び出すと、次の職場でも同じ不満に直面したり「やっぱり前の会社の方が良かった」と思ったりするケースも珍しくありません。
本記事では、転職エージェントとして多くの相談を受けてきた経験を踏まえ
「辞めたい」という気持ちをどう解釈すべきか、その見極め方と対処法を具体的にお伝えします。
まず知ってほしいのは「辞めたい」という気持ちは誰にでもあるということです。 社会人生活は、楽しいことややりがいの瞬間だけで成り立っているわけではありません。 上司からのプレッシャーや人間関係の難しさ、思うように成果が出ないもどかしさ ──こうした要素が重なれば誰だって「辞めたい」と思います。 ある調査によると、社会人の7割以上が「仕事を辞めたいと思ったことがある」と回答しています。 つまり、多くの人にとって「辞めたい」という感情は一時的なストレス反応であり、必ずしも転職すべきサインとは限らないのです。 ここで大事なのは 「辞めたい」という言葉の裏にある本当の気持ちを掘り下げること。第1章:「辞めたい」と思うのは当たり前
「辞めたい」と一口に言っても、その背景にはさまざまな要因があります。 代表的なものを整理してみましょう。 ◎一時的なストレスからくる「辞めたい」 忙しい時期やトラブル対応の真っ最中は、気持ちが追い詰められて「もう辞めたい」と感じがちです。 ですが、状況が落ち着くと「案外やっていける」と思い直すケースも多くあります。 ◎慢性的な不満からくる「辞めたい」 給与が上がらない、評価されない、人間関係がいつもギクシャクしている──こうした状態が続くと「もうこの会社では無理だ」と感じるようになります。 慢性化している不満は放置しても改善されにくいため、転職を検討すべきサインになります。 ◎習慣的な愚痴としての「辞めたい」 特に強い理由がなくても、同僚との会話で「辞めたいね〜」と言ってしまうパターンです。 周りに合わせて言っているだけの場合も多く、本心ではそこまで辞めたいわけではありません。 ◎本質的なミスマッチからくる「辞めたい」 仕事内容や企業の方向性が、自分の価値観やキャリアの方向と根本的にずれているケースです。 これは早めに手を打たなければ、将来のキャリア全体に悪影響を及ぼす可能性が高いでしょう。第2章:「辞めたい」気持ちの種類
では、どのような場合に「転職」を真剣に考えるべきなのでしょうか。 ◎心身に不調が出ている ◎改善の余地がない ◎成長の実感がない ◎キャリアの将来像が描けない ◎転職後の選択肢が見えてきている これらに複数当てはまる場合は、単なる愚痴ではなく、キャリアを真剣に見直す時期といえます。第3章:転職すべきサインを見極める
眠れない、胃痛や頭痛が続く、出社前に動悸がするなど。これは危険信号です。
上司に相談しても変わらない、部署異動の可能性もない。
単純作業の繰り返しでスキルが磨かれず、将来に不安がある。
「3年後、5年後の自分がここで働いているイメージが湧かない」。
「本当は◯◯に挑戦したい」という方向性がある。
一方で、以下のような場合は「転職すべきタイミングではない」ことが多いです。 ・同僚の愚痴に合わせて言っているだけ ・繁忙期だけ強く思うが、それ以外は普通に働けている ・趣味や休日で気分転換すると解消する ・不満を紙に書き出すと「たいしたことではない」と気づく これらは習慣的に出てくる愚痴のような「辞めたい」です。 感情のガス抜きとして自然なもので、すぐに転職に直結させる必要はありません。第4章:ただの習慣にすぎない「辞めたい」とは?
自分の気持ちを客観的に見極めるには、次のステップを試してみましょう。 ①不満を書き出す ②重要度をつける ③改善可能か考える ④転職でしか解決できないか確認 ⑤理想の働き方を描く第5章:「辞めたい」を整理する実践ステップ
仕事内容、給与、人間関係、将来性──分野ごとに整理
「我慢できるもの」と「絶対に改善したいもの」を区別
部署異動や上司への相談で変えられるか?
現職で工夫できないものが多ければ、転職を検討
「次はどんな環境なら続けられるか」を明確にする
◎異動や配置換えを希望する ◎上司や人事に相談してみる ◎働き方を工夫する(リモート、副業など) ◎キャリアカウンセリングを受ける 「辞めたい=転職」ではなく「改善の余地はあるか?」を一度探ってからでも遅くはありません。第6章:転職を決断する前に試したいこと
最終的に「この会社ではどうしても解決できない」と判断したら転職活動を進めましょう。 ただし、衝動的に退職してしまうのはリスクが大きいです。 ◎在職中に転職活動を進める ◎転職理由を前向きに言語化する ◎エージェントなど第三者の意見を聞く こうした準備を重ねることで、後悔の少ないキャリア選択につながります。第7章:それでも「辞めたい」と思ったら
まとめ:本当の気持ちを見極めよう
「辞めたい」という気持ちは、誰にでも訪れる自然な感情です。
大切なのは、それが 一時的な愚痴なのか、本質的なサインなのかを冷静に見極めること。
- 体や心に限界が来ているなら、迷わず環境を変える準備を。
- ただの習慣的な愚痴なら、改善や工夫で乗り越えられる。
そして、どちらにしても「辞めたい」と思った気持ちを放置せず、立ち止まって自分と向き合うことがキャリアを長く続ける上で何よりも大切です。
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