私たちはつい「やる気が出ない＝ダメな自分」と決めつけてしまいがち。

でも実際は“心のバッテリーが減っている状態”にすぎません。

たとえばスマホが1%になったら、充電しますよね？
なのに自分の心は0%になっても頑張り続けてしまう。これが一番危険です。

【「行きたくない」には3つのタイプがある】

《対処の鍵は「原因ごとに整える」こと》

・疲労タイプ→「休息」
・環境タイプ→「距離の取り方」
・迷いタイプ→「思考の整理」

つまり“ひとつの正解”は存在しません。
自分がどのタイプかを知るだけでも対処の方向性が見えてきます。

朝の気分は思考の“初期設定”で決まります。
どんなに優秀な人でもネガティブな朝はある。
でも“整える習慣”を持つ人ほど、立ち直りが早いんです。

 習慣①：「朝考えるのをやめる」

「行きたくない」と思う朝に一番やってはいけないのが考え込むことです。

脳は朝が一番“悲観的”になりやすい時間帯。エネルギーが低いときに考えても前向きな答えは出ません。

「考えるのは夜にしよう」
「今は“行く”か“行かない”かだけ決めよう」

それだけで心の負担が軽くなります。
人間の脳は“決断疲れ”に弱いので、朝の自分には余計な判断を与えないことがポイントです。

 習慣②：「5分間静かな時間をつくる」

通勤前の5分でOK。
深呼吸、白湯、ベランダで朝の光を浴びる——どんな形でも構いません。

ポイントは「スマホを見ないこと」
SNSやニュースは他人の情報で心をかき乱す最大の要因です。

朝の“思考ノイズ”を遮断すると、1日のメンタルが驚くほど安定します。

習慣③：「感情を書き出す」

頭の中にモヤモヤが溜まっていると心がどんより曇ります。
そんな時は、ノートやスマホのメモにこう書いてみてください。

「今、何がイヤなのか？」
「自分が本当に望んでることは？」

たった数行でも書くことで感情を“見える化”できます。
不安やイライラは“言語化”できた瞬間に整理されるもの。書き出すだけで心が少し軽くなります。

行きたくない朝が続くとき最も大切なのは「無理して行かない勇気」です。

“休む”という行為は怠けではありません。再び働くための充電です。

《「心の休み」と「体の休み」は別物》

・体の休み → 寝る・横になる・何もしない
・心の休み → 安心感・孤独からの解放・肯定される時間

実は、多くの人が「寝たのに疲れが取れない」と感じるのは心の方が休まっていないからです。

だから休日に「SNSを見ない」「仕事の話をしない」だけでも心は少しずつ回復していきます。

《「休む」にも段階をつけよう》

「行きたくない」は完全に消せません。
でも“受け止め方”を変えることで心は軽くなります。

《リセット法①：「感情をジャッジしない」》

「なんで自分は弱いんだろう」
「みんな頑張ってるのに…」

そう思った瞬間自己否定のループが始まります。
感情は“良い・悪い”で分けるものではなくただの“反応”です。

「そっか今つらいんだね」

と自分に声をかけるだけで脳が安心します。

これを心理学ではセルフ・コンパッション（自分への思いやり）と呼びます。

《リセット法②：「未来の自分」から見てみる》

今のつらさを“3ヶ月後の自分”が見たらどう思うか？
この質問を投げかけてみてください。

「あの頃、よく頑張ってたな」
「あの時の経験が今につながってる」

と感じられるはずです。
時間軸を少しズラすだけで思考は柔らかくなります。

《リセット法③：「小さな“楽しみ”で朝を上書きする」》

「仕事に行きたくない」＝「朝に楽しみがない」状態。
だからこそ“仕事以外”の小さな喜びを用意してみましょう。

“行く理由”が「会社」だけでなくなると気持ちは不思議と軽くなります。

どんなに思考を整えても「根本的に環境が合っていない」場合もあります。

◆「思考でカバーできない限界」を見極める◆

こうした状態が続くなら
あなたが悪いのではなく環境が合っていないだけです。

その場合、転職や部署異動は“逃げ”ではなく“正しい決断”です。

◆エージェントが見た「辞めてよかった人」の共通点◆

心をすり減らして続ける仕事より、
笑顔で続けられる働き方を選ぶことが最大の成長です。