2025.09.24
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転職ブログ#26 【職場の人間関係で辞めるのは“甘え”なのか?】
目次
はじめに
「上司が怖い」「同僚と合わない」「孤立している」——。
仕事を辞めたくなる理由として常に上位にあがるのが「人間関係」です。
でも同時に多くの人がこう自問します。
「人間関係が理由で辞めたいなんて、自分が甘いんじゃないか?」
結論から言うと、人間関係を理由に辞めることは必ずしも“甘え”ではありません。
むしろ、働く環境を冷静に見極め、自分の心身を守る大切な選択になることもあります。
この記事では、転職エージェントとして多くの相談を受けてきた経験から
◎なぜ人間関係で辞めたくなるのか ◎「甘え」と「正当な理由」の境界線 ◎退職を決断すべきサイン ◎辞めずに改善できる可能性のあるケース ◎実際に転職するときの伝え方
を徹底的に解説していきます。
厚生労働省の調査によると、転職理由の約3割は「職場の人間関係」に関するものです。 つまり、3人に1人は人間関係で辞めたいと思っているということです。 ◎上司が理不尽/パワハラ気質 ◎同僚と価値観が合わず孤立する ◎チーム内に派閥がある ◎ミスをなすりつけられる ◎コミュニケーションが合わない 特に日本企業は「長時間同じ職場で同じ人と働く」文化が強いため、合わない人間関係は大きなストレスになります。第1章:人間関係で辞めたくなるのは珍しいことではない
では、どこからが甘えで、どこからが正当な理由なのでしょうか。 【甘えに近いケース】 ◎注意されたことに過剰に落ち込んでいるだけ ◎自分から歩み寄る努力を一切していない ◎苦手な人が1人いるだけで「もう無理」と思う これは「どこに行っても起きうる」レベル。自分の努力次第で改善できる可能性があります。 【正当な理由になるケース】 ◎上司や同僚からのパワハラ/モラハラがある ◎セクハラやいじめのような状況が続いている ◎長時間労働+人間関係の悪化で心身に不調が出ている ◎周囲が誰も助けてくれず、改善の見込みがない これは「個人の努力では解決できない」レベル。退職を検討するのは妥当です。第2章:「甘え」と「正当な理由」の境界線
次のようなサインがある場合、無理に耐える必要はありません。 【退職を検討すべきサイン】 ◎体調に影響が出ている(不眠・胃痛・出勤前の吐き気) ◎誰に相談しても解決しない(上司・人事に言っても改善なし) ◎仕事のパフォーマンスに影響(集中できない、ミスが増える) ◎「辞めたい」と毎日のように思う(改善の兆しが見えない) 逆に、体調に影響が出ていない・まだ相談できていない場合は改善の余地があるかもしれません。第3章:辞めるべきかどうかを判断するサイン
すぐに辞める以外にも選択肢はあります。 《アクション例》 ◎信頼できる人に相談する(直属上司、人事、外部相談窓口) ◎コミュニケーションの工夫(相手の得意な伝え方に合わせる) ◎短期的に目標を設定(「あと3ヶ月頑張る」と区切りを決める) ただし、これを試しても改善しない場合は「環境を変える」のが最善です。第4章:辞める前にできる“改善アクション”
実際、人間関係を理由に転職した人は少なくありません。 《成功した例》 ・Aさん(28歳・営業職) 前職では体育会系の上司に耐えられず退職 → 穏やかな社風の会社に転職 → 「ストレスが減り成果も出せた」 ・Bさん(25歳・事務職) 《注意点》 ただし「人間関係さえ良ければOK」と考えて転職すると失敗することも多々あります。第5章:人間関係が理由で転職する人のその後
職場いじめに耐えきれず退職 → 相談文化が強い企業へ → 「人間関係が改善したら仕事も楽しくなった」
採用面接では「人間関係が理由」とそのまま言うのはリスクがあります。 ・NGな伝え方 「上司が嫌いで…」 「人間関係が最悪で…」 👉 ネガティブすぎて「また辞めそう」と思われます。 ・OKな伝え方 「前職ではコミュニケーションスタイルが合わず苦労しました。その経験から、チームで協力できる環境を重視するようになりました。」 「人間関係に悩んだことで、自分の働き方を見直すきっかけになりました。今後は協調性を大切に貢献したいと考えています。」 👉 ポイントは「反省」と「次への前向きさ」を入れることです。第6章:面接で「人間関係が理由」と言うときの伝え方
人間関係は仕事の満足度を大きく左右します。 ◎自分の努力で改善できることは試す ◎それでも改善しないなら、辞めてもいい ◎辞めるときは「成長につながった」と整理する これは“逃げ”でも“甘え”でもなく自分の人生を守る選択です。第7章:人間関係に悩んでいるあなたへ
おわりに
「人間関係で辞めたい」と思うのは弱さではありません。
むしろ、そこで自分を守る判断ができる人こそ次のステージで力を発揮できます。
転職エージェントの立場から言えば、人間関係を理由に転職して成功した人はたくさんいるということを伝えたいです。
あなたの「辞めたい」はきっと正直なサインです。
それを無視せず冷静に行動することが、これからのキャリアを前向きに切り開く第一歩になります。
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