2025.10.14
- ブログ
転職ブログ#30【“やりたいことが分からない”人の転職活動、どうすれば?】
目次
はじめに:「やりたいことが分からない」は珍しくない。
転職を考え始めたとき、多くの人が最初にぶつかる壁があります。
それが「自分は何がしたいのか分からない」という悩みです。
社会人になって数年。仕事にも少しずつ慣れてきたけれど、
「このままでいいのかな?」
「本当にやりたいことって何なんだろう?」
——そう感じた瞬間、キャリア迷子のトンネルに入ります。
でも、実はこの悩み珍しいことではありません。
転職エージェントの現場では、20代〜30代の約7割が“やりたいことが分からない”状態で相談に来ます。
ここで大切なのは「やりたいことが分からない=ダメなこと」ではないということ。
むしろ、それを自覚できている時点であなたは“次のステージ”への入口に立っているんです。
一口に「やりたいことが分からない」と言っても人によって理由や背景はさまざまです。 タイプ①:「興味はあるけど自信がない」タイプ 「やってみたい仕事はあるけど、自分にできるか不安…」 このタイプは「やりたいことはあるけど、やれない理由を探している」傾向があります。 タイプ②:「なんとなく惰性で働いてきた」タイプ 新卒で入った会社をそのまま続けているけど、 この場合“働く目的”を見失っている状態です。 タイプ③:「いろいろやりすぎて分からなくなった」タイプ 転職を何度か経験したり、複数の仕事に関わったりしたことで、 これはある意味“経験豊富だからこその迷い”です。第1章:「やりたいことが分からない人」の3つのタイプ
まずは自分がどのタイプに当てはまるのかを整理してみましょう。
「未経験で応募しても受からないかも…」という自信不足型。
行動よりも不安が先に立ってしまいチャンスを逃すケースが多いです。
「気づいたら数年経ってた」「やりたいことを考える時間がなかった」——そんなタイプ。
仕事自体に問題があるというより、キャリアの軸があいまいになっているだけのケースも多いです。
「結局自分には何が合うのか分からなくなった」状態。
興味の幅が広がるほど選択肢も増え、絞れなくなってしまうんですね。
実は“やりたいこと”は探して見つかるものではありません。 学生のころ夢中になった趣味も、最初から「一生の仕事にしよう」と思って始めた人は少ないですよね。 ◆「やりたいこと」より「やりたくないこと」を知る◆ もし今、何も見えないなら——逆方向から考えてみてください。 ・残業が多すぎる職場はイヤ ・ずっと同じ作業を繰り返すのはつらい ・ノルマに追われるより、人をサポートしたい これらを整理していくだけでも「働き方の軸」が浮かび上がります。 ◆ 行動しているうちに「やりたいこと」は見えてくる◆ 「動かないまま考え続けても、答えは出ない」 小さくてもいいから、興味のある仕事に関するセミナーや副業、資格の勉強などを始めてみましょう。 行動すれば「合う・合わない」が体感で分かるようになり、自然と自分の方向性が見えてきます。第2章:「やりたいこと」を無理に見つけなくていい理由
行動の中で「なんか楽しい」「もう少し続けたい」と思えることが、あとから“やりたいこと”になるのです。
それと同じでキャリアも 「やってみて見える」 ものなんです。
そしてそれは、次の仕事を選ぶうえで確実に役立ちます。
これはキャリア相談の現場で何度も見てきた真実です。
Step① 自分の棚卸しをする まずは「自分の過去を振り返る」こと。 自己分析シート例: ・どんな業務にやりがいを感じたか? ・どんな人と働くときに力を発揮できたか? ・どんな環境だとストレスが少なかったか? この「感情のログ」を残すだけでも自分の価値観が整理されます。 Step② 「好き」より「得意」に目を向ける “好き”は変わるけれど“得意”は変わりません。 たとえば: ・企画よりもサポートや調整が得意 ・一人で黙々とより、チームで動くのが好き ・コミュニケーションで成果を出すタイプ こうした“自分の得意”を軸にすると職種の方向性が自然と見えてきます。 Step③ エージェントや他者の視点を借りる 自己分析には限界があります。 自分では「普通」と思っていたことが、他者から見れば立派な強みであることも多いです。 転職エージェントとの面談では、あなたの経歴を“市場目線”で整理してくれるため第3章:やりたいことが見えない人がやるべき3つのステップ
これまでの仕事で楽しかった瞬間・達成感を得た瞬間を思い出してみましょう。
やりたいことが見つからない人ほど「好き」を探しすぎて疲れてしまう傾向があります。
「自分にどんな選択肢があるか」を客観的に知ることができます。
やりたいことが分からない人が転職活動でハマりがちな罠があります。 ❌ 落とし穴①:なんとなく求人サイトで応募を始める 焦って動くと「入社してみたけど違った…」となりやすいです。 目的が「年収アップ」なのか、「やりがい重視」なのかで、選ぶ企業も変わります。 ❌ 落とし穴②:他人のキャリアと比べすぎる SNSで「同世代の成功例」を見て焦る気持ちは分かります。 ❌ 落とし穴③:「完璧な仕事」を探そうとする やりたいことが見えないと「これだ!」という仕事を探したくなりますが、 ◎大事なのは「続けられる理由があるか」どうか。 第4章:迷っている人ほど注意したい“落とし穴”
まずは転職目的を明確にしましょう。
でもそれはあくまで「他人の物語」。
あなたの人生はあなたのペースで進めばいいのです。
実際にはどんな仕事にも“やりたくない部分”はあります。
100点ではなく、80点でいい。長く続けられる仕事こそがあなたに合ったキャリアです。
コツ①:「次の仕事で叶えたい3つの条件」を決める ・ワークライフバランスを重視したい ・成長できる環境に身を置きたい ・人間関係の良い職場で働きたい このように条件を3つに絞ると求人選びがぐっと楽になります。 コツ②:「3年後の自分」をイメージする “今”の仕事選びではなく、“未来”の自分を起点に考える。 コツ③:「納得できる理由」を1つだけ持つ やりたいことが分からなくても「なぜその仕事を選んだか」だけは説明できるようにしましょう。 それがあるだけで選考でも説得力が増し、自信を持って話せるようになります。第5章:やりたいことが分からない人が“納得の転職”をするコツ
3年後、どうなっていたいか?その姿から逆算して、今選ぶべき職場を考えるのがポイントです。
転職活動で「やりたいことがない」と焦る人に伝えたいのは「今の自分が見えている範囲で動けば十分」ということです。 やりたいことは探すものではなく、出会ってから育てていくもの。 「分からないままでも進んでいい」終章:「やりたいこと」は“見つけるもの”ではなく“育てるもの”
最初の一歩を踏み出した瞬間から少しずつ輪郭が見えてきます。
——その一歩が、あなたのキャリアを大きく変える最初のきっかけになります。
さいごに
転職エージェントとして多くの人を見てきて感じるのは
“やりたいことが分からない人ほど、成長の余地が大きい”ということ。
迷いながらも前に進もうとする姿勢が、
結果的に「自分らしいキャリア」を作る原動力になります。
焦らず、比べず、今の自分から始めてみてください。
小さな一歩がやがて“やりたいこと”へとつながります。
▼Meevoエージェントサービスのご紹介